記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 1988年にアニメ映画「となりのトトロ」が公開されたとき、私は3歳だった。ちょうど幼少期に重なったこともあり、その後何十回も繰り返し見たこの映画で描かれた世界は、心の原風景のようになっている。きっと同様の経験をした方も多いだろう。 大人になってからも宮崎駿監督の作品を鑑賞してきたが、徐々に失われた子ども時代を懐かしむ感覚も増してきた。その中には、「トトロが見える」サツキやメイのように純真無垢(むく)な子どもたちがあまりにまぶしくて、気後れするような気持ちさえあった。 本書『ミヤザキワールド‐宮崎駿の闇と光‐』(仲達志訳)を読み、ミヤザキ作品の世界に対してそうした「まぶしさ」を感じる理由が理解できた。本書は宮崎駿監督の歩んできた人生と作品・キャラクターとのつながりを探りながら、ミ
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