睡眠中にアミロイドβが掃除される? 脳の中を流れる「水」の意外な役割 認知症と睡眠、脳脊髄液の最新科学 先日、アメリカの食品医薬品局(FDA)がアルツハイマー病の新薬「アデュカヌマブ」を承認したことが話題となった。この新薬は、脳の中にたまったアミロイドβという異常なタンパク質を取り除く役割があるそうだ。 じつは健康な人でも、脳の中でアミロイドβは作られているのだが、脳内の「ある働き」によって日々洗い流されているという。その働きを担っているのが、「脳の中の水」だ。 脳は硬い頭蓋骨の中で液体に浸っているのだが、脳の隅々を満たすその「水」は、常に流れて入れ替わっていることが、最新研究で明らかになった。この水の流れが、脳の健康に関わっているかもしれないという事実が見えてきたのだ。 人はなぜ歳を取ると認知症になるのか、その謎を解き明かす鍵が、この「水の流れ」にあるのかもしれない。 そして、「水の流れ
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