【サンパウロ=平山亜理】チリ北部コピアポ近郊の鉱山落盤事故で、地下に閉じこめられている33人を救出するための縦穴の掘削作業が28日、半分ほどまで進んだ。地元メディアは早ければ10月中旬の救出もあり得ると伝えている。 現在、3本の縦穴を並行して掘削しているが、既に貫通している細い穴を直径70センチまで拡大する「プランB」の縦穴は、深さ624メートルのうち48%に当たる300メートルまで掘削が進んだ。石油掘削用の大型機械を投入した「プランC」の縦穴の進み具合は18%。 一方、チリ政府は、救出現場に設ける臨時病院や作業員の引き上げなどの準備は15日以内に整うと発表した。引き上げに使う「フェニックス(不死鳥)」と名付けられたカプセルも既に現地に到着している。 救出時期は今のところ「11月初旬」とされているが、地元メディアは10月中旬の救出もあり得ると報じ始めた。 地下の作業員33人は、1日