今週の読みどころ(ミニ解説) 今回は財新メディアの「新世紀」誌から、マカオの「カジノ王」と呼ばれる大富豪、スタンレー・ホー氏の一族による財産争いの話題をお届けします。ホー氏は1960年代から40年間にわたってマカオのカジノ経営権を独占し、規制緩和で独占権を失った後も営業許可証の半分を握り続けています。中国経済の高度成長とともにマカオを訪れる中国人観光客が急増し、ホー氏の富は一気に膨れ上がりました。 ところが2009年、ホー氏が脳卒中に倒れ療養生活に入ったのをきっかけに、ファミリーによる骨肉の財産争いが始まりました。89歳のホー氏には4人の妻と17人の子供がおり、香港では格好のゴシップとして報じられています。 ですが、記事の最後の方で指摘しているように、ホー氏の問題は香港財閥が抱える共通のリスクでもあります。例えば、香港一の大富豪として有名な長江実業の李嘉誠(リ・カシン)氏は現在82歳と、創
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