中国当局の同化政策によって苦しい思いをしている少数民族の地域としてよく名前があがるのが、新疆ウイグル自治区だ。反体制派が多く、徹底した監視体制がおかれ、歯向かったとして「再教育キャンプ」に送り込まれる人の多さに世界が注目している。 だが、あまり世界から目を向けられることなくじわじわと同化されつつあるのが、中国朝鮮族だ。英誌「エコノミスト」が現地取材を交えて現状を報じている。 彼らの言語はずっと守られていたけど… 圧倒的に優位な者が、一方をやすやすと凌駕する──そんなときに、強者の本性が最も明らかになる。 テロリズムや国の安全に関わる脅威に対し、無慈悲な態度で臨む政府は多いだろう。しかし、ある政権がその意志を押しつけるために無抵抗の集団に対して力のすべてを行使するのは、その国のあり方が明白になる瞬間だ。 そうした不平等な争いのひとつが今まさに、中国と北朝鮮の国境近く、中国吉林省内の延辺朝鮮族
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