優勝賞金4400万円の将棋界最高棋戦。第36期竜王戦七番勝負が、10月6・7日(金・土)に東京・渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で行われる第1局からいよいよ開幕する。 竜王3連覇を目指す藤井聡太竜王(七冠)に挑戦するのは、俊英・伊藤匠七段。まもなく21歳となる伊藤七段は、藤井竜王と同学年。常に年上との対戦が多かった藤井にとって、フレッシュな挑戦者を迎えるシリーズとなる。 2020年10月1日にプロデビューした伊藤七段は、竜王戦3回目の出場にして挑戦者となった。むろんタイトル初挑戦である。ランキング戦5組優勝から決勝トーナメントに進出。出口若武六段(6組優勝)、大石直嗣七段(4組優勝)、広瀬章人八段(1組5位)、丸山忠久九段(1組4位)、稲葉陽八段(1組優勝)と並みいる強豪を破って挑戦者決定三番勝負に勝ち進み、タイトルホルダーの永瀬拓矢王座を2-0で下しての挑戦権獲得は見事。下位クラスの棋士