ファンに人気でも、スタンプ化できなかったコマもある。その筆頭が「甘寧一番乗り」だ。呉の猛将・甘寧が、敵の城壁を駆け上り、鉄球を振り回して「甘寧一番乗り」と叫ぶ勇壮なシーン。三国志好きなら知らぬ人のないコマで、LINEスタンプ購入者から「なぜこのコマがないのか」という声が最も多かったという。 「選んであったんですが……」。原さんは悔しそうに話す。入れられなかった理由は2つある。1つはシチュエーションのかぶりだ。「甘寧一番乗り」は、トークを始める際のきっかけのスタンプとして使えるが、戦闘開始の銅鑼が鳴る様子を表したスタンプ「ジャーンジャーンジャーン」とかぶってしまうため、後者を採用することになった。 もう1つの理由は、社内の理解を得られなかったこと。スタンプのデザインは全て社内の稟議を通す必要があるが、社内には三国志を知る人がほとんどいない。「呉の猛将・甘寧だから是非入れたいと訴えても『そんな
![制作期間2年以上、「三国志」LINEスタンプにかけた“原作厨”の情熱 “狂気の企画書”420ページ 「あのコマ」入らなかった理由は……](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a8896f8ff3489bbbcbbc8cfd0206b3ad4067f64e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fimages%2Flogo%2F1200x630_500x500_news.gif)