ロンドン(CNN) ベルギーで交通事故に遭い、23年間植物状態にあるとされてきた男性が、実際にはずっと意識があったことが23日明らかになった。医師の誤診が指摘されている。 男性は1983年の自動車事故で全身まひ状態となり、医師団は医師や家族との意思疎通が不可能な植物状態だと診断した。しかしリエージュ大学の神経科医が男性の脳をスキャンして調べたところ、完全に機能していることが判明した。 男性は23日、車椅子に取り付けた特殊なキーボードに発言を入力する方法で英ITVニュースの取材に応じた。男性は「時折さびしくてたまらなかったが、家族がわたしを信じていることは分かっていた。生きていることを単純に楽しみたい」と述べ、世界との接触を取り戻した喜びを明らかにした。 専門家グループの研究によると、昨年調べた最小意識状態の患者103人中41%は、より重篤な植物状態と誤診されていた。昏睡に似た状態の患者の意