大阪市鶴見区に24時間の最大料金が300円という激安コインパーキングがオープンした。月極(つきぎめ)駐車場よりも安く、土地余りによる地価の低迷と持続的な物価下落(デフレ)を象徴するような価格設定だ。オープンから約2カ月だが、長時間利用を中心に人気で、“大阪名物”とさえいわれるほど多い路上駐車が多い土地柄で、この“価格破壊”は歓迎されている。 ■遊休地…下がる地価、確実な現金収入 このコインパーキングは大阪市鶴見区今津北に大手チェーンのパーク24(東京)が時間貸し駐車場として5月10日にオープン。終日1時間200円で、24時間の最大料金は300円という。通勤客が1カ月に20日、止めっ放しでも計6000円ですむ計算だ。 物流会社など中規模の事業所が集まるなかに住宅が点在している地域で、この用地は隣の食品加工会社が所有。5年ほど前に更地を取得して遊休地のままだったことから、新たな用途が決まるまで