ブックマーク / book.asahi.com (4)

  • イスラエルはどうしてあんなにひどいことができるの? 早尾貴紀——後編|じんぶん堂

    記事:平凡社 パレスチナ・イスラエル問題に関するオンラインセミナー「パレスチナ連続講座」に登壇する東京経済大学教授の早尾貴紀さん 書籍情報はこちら 《前編はこちらから》 ホロコーストを経験したユダヤ人とイスラエル 「ホロコーストを経験したユダヤ人が、どうしてジェノサイドをする側になるのか」という質問をよく受けます。そのことについて、2023年に日でも公開された『6月0日 アイヒマンが処刑された日』という映画を例にお話しします。ナチスの戦犯アドルフ・アイヒマンは1960年に逮捕され、62年にイスラエルで処刑されました。映画ではその死体を焼却する炉を作る過程が描かれます。映画に登場する鉄工所の社長、作業員、臨時に雇われた少年工は、それぞれ、「イスラエル国民」を構成する3階層のユダヤ人グループに属しています。 1つめのグループは、イスラエルの建国運動を中心的に担った人たちです。ヨーロッパ出身で

    イスラエルはどうしてあんなにひどいことができるの? 早尾貴紀——後編|じんぶん堂
  • 『張赫宙日本語文学選集』――魯迅と並んだ〈世界的〉作家はいかに忘却され隠蔽されたのか?(南富鎭)|じんぶん堂

    記事:作品社 『張赫宙日語文学選集 仁王洞時代』(作品社) 書籍情報はこちら 魯迅に相並んだ「世界的」作家 今はほとんど忘れられているが、張赫宙(ちょう・かくちゅう 1905-1997)は、かつては魯迅と相並ぶアジアを代表する作家と称された。朝鮮人として初めて日文壇にデビューし、宗主国の言語であった日語で植民地期朝鮮の悲惨な現実と多様な人間群像を、自然主義リアリズムで巧みに描き出した。 張赫宙のいくつかの作品は、当時としては珍しく、世界的な広がりを見せていたエスペラント語をはじめ、中国語やポーランド語やチェコ語などにも翻訳紹介された。そうした張の活躍は、第二次世界大戦前のグローバルな連帯の中にいた「弱小民族文学」の朝鮮代表として評価され、「世界文学」の代表格という名声と勢いさえあった。 非難と排除と隠蔽と忘却の朝鮮人作家 第二次世界大戦の終結後、旧弱小民族はそれぞれ自前の近代国民国家

    『張赫宙日本語文学選集』――魯迅と並んだ〈世界的〉作家はいかに忘却され隠蔽されたのか?(南富鎭)|じんぶん堂
  • 「現代怪談考」吉田悠軌さんインタビュー カシマさん・口裂け女・テケテケ…「赤い女」怪談の正体は「子殺しの母」?|好書好日

    吉田悠軌(よしだ・ゆうき)怪談・オカルト研究家 1980年東京都生まれ。丹念な取材をもとにした実話怪談、ルポルタージュを雑誌「ムー」などに執筆。テレビ番組「クレイジージャーニー」をはじめメディア、イベントへの出演も多数。著書に『恐怖実話 怪の遺恨』(竹書房怪談文庫)、『一生忘れない怖い話の語り方』(KADOKAWA)、『日めくり怪談』(集英社)、『禁足地巡礼』(扶桑社新書)など。 この世で一番怖い怪談とは?という出発点 ――『現代怪談考』は現代日で語られてきたさまざまな怪談を分析し、その背景を読み解いた論考集です。執筆の経緯について教えていただけますか。 怪談を生業にしている者として、「この世で一番怖い怪談って何なんだろう?」という疑問があったんです。それがそもそもの出発点ですね。その問いをもう少し厳密にするなら、現代人がもっとも怖れている怪談は何か、ということになる。そしてその問いに誠

    「現代怪談考」吉田悠軌さんインタビュー カシマさん・口裂け女・テケテケ…「赤い女」怪談の正体は「子殺しの母」?|好書好日
    Shishiouen
    Shishiouen 2022/02/12
    江戸時代までは子殺しの怪談ってほとんど見当たらないんです。ここでいう「子ども」は新生児・乳児ですが。殺された子が祟るという話もほぼない。それが変化したのは明治以降になってからで、1970年代になるとさらに
  • 南方熊楠、江戸川乱歩、北一輝……異才たちを翻弄する少女人形 柴田勝家さんの昭和伝奇SF巨編「ヒト夜の永い夢」|好書好日

    柴田勝家(しばた・かついえ)SF作家 1987年東京都生まれ。成城大学大学院在学中の2014年、『ニルヤの島』で第2回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞してデビュー。民俗学を下敷きにした作品で知られるSF界のホープ。作品に『クロニスタ 戦争人類学者』、「心霊科学捜査官」シリーズなど。ペンネームは敬愛する戦国武将・柴田勝家に由来。 ――『ヒト夜の永い夢』は、博物学者・南方熊楠が機械仕掛けの自動人形を発明していたら、という仮説を軸にした伝奇SFです。600ページ近い大作ですが、構想の発端は? 当初はアンドロイド化した天皇が日を統治し続けている、という設定のSFを構想していたんです。いくつかの作中作を含む長編で、その過去編の主人公として南方熊楠は登場していました。しかし書いているうちに過去編がどんどん膨らんで、とても作中作では収まらないボリュームになってしまった。担当さんとも話し合った結果、その

    南方熊楠、江戸川乱歩、北一輝……異才たちを翻弄する少女人形 柴田勝家さんの昭和伝奇SF巨編「ヒト夜の永い夢」|好書好日
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