9月の自民党総裁選をめぐり、立候補を正式表明する前から劣勢が伝わる石破茂元幹事長の陣営に活気が戻ってきた。竹下派(平成研究会、55人)の参院議員(21人)が石破氏支持に回る見通しとなったからだ。安倍晋三首相(党総裁)の優位は変わらないが、石破氏が一定の票を確保すれば、今回の総裁選で敗れても「ポスト安倍」の芽を残す可能性が出てくる。 「どんなに批判されても言うべきことをきちんと言った政治家がこの国にはいた。一歩でも近づきたい」 石破氏は28日、兵庫県豊岡市の斎藤隆夫記念館を訪問。斎藤の足跡をたどる展示を丹念に見学後、記者団にこう感想を漏らした。 斎藤は昭和15年、帝国議会で満州事変後の軍部の政治介入を徹底批判した「反軍演説」などで知られる元衆院議員。同年に衆院を除名されたが、17年の衆院選で軍部の妨害をはねのけ、議員に返り咲いた。 党内のさまざまな圧力にめげず、信念を貫けば圧倒的に不利な状況
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