![日本の半導体産業を徹底的に潰してきたアメリカが、ここにきて次世代半導体の新会社「ラピダス」で日本と連携し始めた事情…日本が抱えることになる「米国依存」のリスク(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9727cebb493c9cf69e6e6d25774d3ac6d8b10558/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnewsatcl-pctr.c.yimg.jp%2Ft%2Famd-img%2F20230509-00109998-gendaibiz-000-1-view.jpg%3Fexp%3D10800)
世界中で、半導体の製造能力をめぐる激烈な競争が起きている。そんな動乱のさなか、トヨタ自動車、ソフトバンクなど8社が出資する半導体の新会社「ラピダス」が生まれた。 ここでは、ジャーナリスト・湯之上隆氏による『半導体有事』(文春新書)より一部抜粋して紹介する。日本政府が2600億円の補助金注入を発表した企業を「ミッション・インポッシブル」と評する理由は?(全2回の2回目/最初から読む) ◆◆◆ 2021年のコロナ特需は終わりを迎え、半導体業界は不況に突入し始めた……と思っていたら、そんな不況を吹っ飛ばすビッグニュースが2022年11月10日に日本列島を駆け巡った。 同日夜7時のNHKニュースが、トヨタ自動車、デンソー、ソニーグループ、NTT、NEC、ソフトバンク、キオクシア、三菱UFJ銀行の8社が出資する半導体の新会社「ラピダス」が設立され、5年後の2027年までに2nmの先端ロジック半導体を
世界最大手の半導体製造企業であるTSMCは、1987年に台湾で創業された。いまや時価総額は60兆円に迫る。トヨタ自動車のおよそ2倍である。 ここでは、ジャーナリスト・湯之上隆氏による『半導体有事』(文春新書)より一部抜粋して紹介する。国際政治を左右するほどの巨大企業を一代で築き上げたモリス・チャン氏は、いかなる人物なのか。(全2回の1回目/続きを読む) ◆◆◆ TSMCは1987年にモリス・チャンが創業した。筆者は、2013年6月17日に放送された、NHK「島耕作のアジア立志伝」の「“下請け”が世界を変えた」を見て、初めて、その経緯を知った。そして、モリス・チャンがTSMCを創業するまでの驚きのドラマに心を打たれた。 モリス・チャンは、1931年、銀行の頭取の息子として中国で生まれ、香港で育った。ところが、日中戦争と中国内戦で運命が変わる。家族とともに、飲まず食わずで逃げ惑う日々が続いた。
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