幼い頃から私達の心に染み付いている「ズルをして勝っても意味がない」という考え方ですが、この「常識」は日本独自のもの、と言うのは無料メルマガ『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』著者の伊勢雅臣さん。今回は、日本最古の兵書「闘戦経」について書かれた書籍を紐解きながら、日本に古来から受け継がれてきた「美学」について言及しています。 国柄探訪:日本武人の闘い方 日本最古の兵書が平安時代末期に出ていると知って驚いた。つい最近出版された斎藤孝著「日本人の闘い方 日本最古の兵書『闘戦経』に学ぶ」からである。 平安時代と言えば、藤原氏が摂関政治を行い、源氏物語などの女流文学が花開いた平和な貴族の時代というイメージが強い。そんな時代から兵法があったのか、と思ったのである。 しかし、考えてみれば、九州の地から大和に進出して建国した初代・神武天皇、九州と関東を平定した日本武尊(やまとたけ
