駅の改札口とホームは一体だ。乗客は駅に着いたらすぐに列車に乗るためにホームへ行きたいし、列車から降りた客も速やかに駅から出て目的地に行きたい。ところが、上越線のある駅では改札口からホームまでの距離が481mも離れ、途中に286段もの階段がある。いったい、どうしてこんな構造になったのだろう。 286段という、山寺の参道みたいな階段を持つ駅。それは上越線の土合駅だ。土合駅では、上り線ホームだけが駅舎のそばにある。しかし、下りホームは階段をずっと下った地下にあるのだ。駅舎にも「日本一のモグラ駅」の表記がある。そんな土合駅に行ってみた。 上越線の土合駅(左) 玄関には「日本一のモグラ駅」の看板がある(右) 上りホームはすぐそこ、下りホームは階段の底 土合駅は谷川岳の麓にある駅。トンガリ屋根が特徴のカワイイ姿。駅舎だけ見れば、デザイン以外に変わったところがないように見える。改札設備はあるけれど現在は