70年代後半から80年代前半、「政治の時代」が終わり白けた空気が蔓延していた日本に、特異な音楽シーンがアンダーグラウンドから生まれる。その一筋縄ではいかないシーンとしっかりと向き合った書籍をロフトブックスが2冊連続で刊行!! 伝説のライブハウス「吉祥寺マイナー」周辺のミュージシャンの証言を元に当時の状況を描いた『地下音楽への招待』の著者・剛田武と編集者・加藤彰。新宿ロフト40周年記念写真集『ROCK OF AGES』に当時の写真を多数寄稿している写真家でありパンクムーブメントの仕掛人でもある地引雄一。2冊の本に深く関わっている3人に当時の状況についてそれぞれの思いを語り合ってもらった。[構成:小柳 元(LOFTBOOKS)] 『地下音楽への招待』の主人公は人でも音楽でもなく場 地引:今回、加藤さんからは『地下音楽への招待』の感想を求められているのだけど、この本がテーマにしている時代そのもの