シャープが堺・亀山の大型液晶工場を休止、真相は大震災でなく販売不振(2) - 11/04/26 | 12:13 実はシャープの液晶パネルは震災以前から在庫の過剰が指摘されていた。シャープが直近のアナリスト向け説明会で明らかにした昨年末の在庫は約2カ月弱。業界平均は3週間程度とされ、その水準は約2倍に及んでいた。 きっかけは、堺工場の共同運営先のソニーが追加出資を見送ったことだ。09年当初の契約では、ソニーは11年4月末までに持ち株比率を現在の7%から最大34%まで順次引き上げ、出資増に応じてソニーが同工場からのパネル調達量も引き上げる方針だった。しかし、この合意は立ち消えとなり、ソニーという安定した大口需要家を失った。 新たな外販先開拓も難航した。対韓国ウォンで円高となり、韓国サムスン電子などの液晶パネルメーカーと比べた価格競争力は落ちていった。誤算続きの中、10年7月から堺工場のフル