東京電力福島第1原発事故の自主避難者を装い、借り上げ住宅を風俗営業の拠点にしていたとして、福島、新潟両県警は14日、福島市黒岩関根、無店舗型性風俗店経営、佐久間次夫(37)ら3容疑者を詐欺容疑で逮捕した。厚生労働省によると、同住宅の目的外使用の発覚は東日本大震災以来初めてという。 逮捕容疑は11年12月〜12年8月、新潟県が避難者用に借り上げた新潟市内のマンション2室に居住すると偽ったうえでデリバリーヘルスの待機所として使い、家賃分約130万円をだまし取ったとされる。福島県警によると、毎月数百万円を売り上げていたとみられ、3人は容疑を大筋で認めているという。 新潟県の担当者は「申請書類に不審な点はなかった。借り上げ住宅は避難者になくてはならないもので、不正使用は残念」と話した。【神保圭作、三村泰揮】