「マッチはいかかですか?」 俺はそうやって赤い頭巾を被り声を張り上げて営業をしていました。 ですが、今は喫煙者も少なく、そもそもマッチよりもライター等の着火手段もある時代。マッチは売れません。 「おじさん、マッチはいかかですか?」 そういうとおじさんは怪訝な顔をしたあと、見てはいけないものをみたかのように顔を反らして人混みの中に消えて行きました。 俺は凍えそうになりながら、少しでも暖をとろうと売り物のマッチをつけてみました。 でも思ったよりマッチであたたまることはできません。 仕方がないので、スマホを取り出し、ものすごい勢いで増田を書き始めました。 するとスマホは熱を発して、熱くなってきます。 それで暖をとり、無事クリスマスを過ごすことができたとさ、おしまいおしまい。