プロ野球の支配下登録は今月31日が期限。ぎりぎりまで、祈る思いでオファーを待ち続けている男がいる。古木克明外野手(31)だ。“松坂世代”として、1998年のドラフトで横浜(現DeNA)に1位指名されたが、目立った活躍ができないままオリックスに移籍し、2009年には戦力外。一時は格闘家に転向したものの、球界復帰を決意して昨秋から再びプロ野球の道を模索する。ひとつの区切りを間近に控え、今の胸の内を聞いた。(笹森倫) 東京・中野区にある「デーブベースボールアカデミー(DBA)」。楽天・大久保博元打撃コーチ(45)が主宰する野球塾で、古木はタイムリミットの1週間前も一心不乱にバットを振っていた。 常任コーチで西武OBの犬伏稔昌、清家政和両氏から指導を受けつつ、子供たちへのレッスンを手伝う。さらに大学や社会人のグラウンドを借りて自主練習、トレーナーの指導の下でトレーニングと、練習浸けの日々を送っ