【10月14日】2004年(平16) 屈辱の記録目前…広島を救った最終打席でのシーズン初安打 【横浜4−0広島】もう99%、大記録達成は間違いなかった。横浜の左腕・吉見祐治投手は広島26回戦(広島市民)の9回二死まで四球1つのノーヒットノーラン。“最後の打者”は、9番・福地寿樹左翼手。04年、右足首のじん帯断裂でシーズン棒に振った福地はここまで19打席でヒットはなし。吉見の出来からして、広島は完全に追い込まれた。 「出塁することだけを考えた」という福地。スイッチヒッターだが、右打ちの方が苦手。それでも吉見はサウスポー、お約束どおり右打席に入った。 アウトコースのストレート。丁寧に低目を突いていた吉見の球が初めて高めに浮いた。強振した打球は左中間へ。古木克明左翼手が懸命に打球を追う。なんとか追いついたかに見えたが、打球は古木の差し出したグラブをかすめ、芝生の上に落ちた。 電光掲示板に