北朝鮮がテスト用の通信衛星を打ち上げると予告した。だが、実体はテポドン2号ミサイルの性能テストで、国連安保理決議にも違反するというのが大方の見方だ。日米韓は場合によっては撃墜も辞さずと強硬。中国も胡錦濤主席が北朝鮮の金英逸首相と会談して懸念を表明したが、打ち上げが変わる気配はない。 ・ミサイルも人工衛星も打ち上げ技術は同じ 北朝鮮が大型ロケットの実験をするのは今回で3回目だ。前2回は予告なしに打ち上げたが、今回は通信衛星の打ち上げだと予告。直前に宇宙条約や宇宙物体登録条約に急遽加盟した。また、国際海事機関にも、日本海の秋田沖など2ヶ所を4月4日から5日間、危険水域に指定すると通告した。打ち上げが、平和目的の通信衛星で、国際条約の面でも問題ないとの立場を示したのだ。だが、通信衛星は見せかけで、実体はテポドン2号の性能テストではないかとの疑問が消えない。 米議会の上院軍事委員会は19日の公聴会