高校ボクシングの軽量級チャンピオン、原隆二(18)=静岡・飛龍高3年=が競馬の騎手を目指すことになった。千葉県白井市にある日本中央競馬会(JRA)の競馬学校騎手課程(28期生)に合格した。グローブをムチに持ち替える異例の転身に、「ボクシングで培った動体視力の良さを生かしたい。将来は武豊さんのような有名な騎手になりたい」と夢を語る。【黒尾透】 ボクシングとの出会いは中学2年の時、静岡県伊東市の自宅近くのジムに通い始めてから。最初は年下に負け続け、「負けたくないので頑張った」。高校1年の時にインターハイ予選で敗れたのを最後に、その後は公式戦27連勝。インターハイ・モスキート級連覇など高校で4タイトルを獲得した。軽快なフットワークで相手の懐に飛び込み、ボディーへのパンチを繰り出すのが得意だ。 複数の大学から誘いがあり、オリンピック出場やプロ入りも期待されたが、馬術経験がある知人に騎手への転身を勧