私は無神論者のようにみられることもあるが、実際には信仰心がない訳ではなく、祈りというものを人間を人間たらしめる要素だと思っている。「縁」という言葉が指し示す範囲を定義しきれないが【縁ある方】の幸運を願う心はある。 ところで神や仏は実在しているのか。 例えば仏教の文殊菩薩などは実在の人物がモデルであるが、観音菩薩などは観念上の存在であり非実在である。本来の仏教は無神論の立場である。そして神は日本では仏以上に多様な解釈が存在するが結論を言えば実在はしていないと私は考えている。 そして、ここが重要なところだが実在していないから即座に軽しめているわけではなく、無形的な価値が宿されているものがあり、基本的には未来に残すべき価値が神道や仏教にはあると考えている。ただし権威化による弊害や、人々を不安にさせしめる迷信は除かなければならないのも自明である。 さて人物の特定は主旨でないので避けるが、ある霊能者