【AFP=時事】イスラム武装勢力タリバン(Taliban)との戦いの最前線であるパキスタン北西部ペシャワル(Peshawar)の人々は、数え切れないほどの空爆や銃撃、誘拐に怯えながら暮らしてきた。そして今、彼らを脅かす新しい脅威が、大発生している巨大ネズミだ。ネズミはニワトリを食べ、人間に噛みつき、病気を蔓延させ、赤ん坊を殺してまでいる。 【写真9枚】駆除しても駆除しても… こうしたネズミの駆除にあたっているのが、ナシール・アーマドさんだ。農具のくわと一輪車、ゴム手袋を用意し、3人の娘たちの手を借りて、40代のアーマドさんは粘り強くネズミの根絶のために闘っている。彼によれば、過去18か月間で10万匹以上を殺したという。「友人の妻がネズミに噛まれて病院に駆け込んだ日から、この闘いは私の使命になった」とアーマドさんはAFPに語った。「彼女の治療費は5000ルピー(約5500円)もかかり、狂犬