H2Aロケットに取り付けられる小型衛星「UNITEC―1」。全国20の大学・高専が共同開発した=4月26日、鹿児島県の種子島宇宙センター、大学宇宙工学コンソーシアム提供 学生が手作りした宇宙用のコンピューターの耐久性を競うコンペが、実際の宇宙空間で繰り広げられる。全国20の大学・高専が共同開発した小型衛星に積み込み、18日朝、金星に向けて鹿児島・種子島から打ち上げる。激しい温度変化や強い放射線など過酷な環境で、自分たちの技術がどこまで通用するか。学生たちは前例のない「宇宙コンペ」の開催を心待ちにしている。 この衛星は「UNITEC(ユニテック)―1」。一辺35センチの立方体で重さ約21キロ。日本初の金星探査機「あかつき」を打ち上げる大型ロケットH2A17号機に相乗りする。上空約7千キロで分離され、あかつきを追うように飛行。約200日かけて金星に近づく。地球の重力圏を外れた「深宇宙」を目