"ドナルド・キーンが京都に留学生として下宿していたときのこと。 「或る晩のことです。十五夜で、それはそれはきれいな月の晩でした。 私は大学からの帰り途、 その月を見上げて惚れ惚れしながら京都の町を歩いておりました。」 キーン博士は思ったのだそうだ。こんな月の光に照らされた竜安寺の石庭はさぞ美しかろう。 是非見てみたい。博士はその足で竜安寺へ向かった。当時(大戦前)の京都の寺はいずこも 終日門が開いていて、人の出入りも自由だったという。 「私は竜安寺の門をくぐって本殿に入り、あの有名な石庭を前にした縁側に座り込みました。 月光に照らされた石庭の美しさ。私はしばらく身動きができませんでした。 三十分、いえ小一時間ほども私はぼんやりと庭を眺めていました。 もう十分すぎるほど石庭に見惚れた後です。 ふと傍らへ目をやると同時に私は驚きました。 いつの間にか私のそばに、一杯のお茶が置いてあったのです。
1913年(大正2年)に竣工された、京都大学の寄宿舎のひとつ「吉田寮」は、東京大学駒場寮が閉寮した現在、現存する日本最古の大学寄宿舎。そんな吉田寮が海外ニュースメディアCNNに特集されていた。 2010年現在でも、寄宿料が月額400円、水光熱費が月額約1600円、自治会費が月額500円と、格安物件であることには間違いないのだけれど、老朽化が進み、耐震問題などもあって、建て替えに関する議論がされているんだけど、結論はまだきちんと出ていないようだ。 Yoshida-ryo dormitory at Kyoto University | CNNGo.com (via One Japanese Dormitory That Looks Like a Slum Building) 旧制第三高等学校の学生寄宿舎の廃材を利用して建設された木造2階建てで、北寮、中寮、南寮と呼ばれる3棟がある。 昭和の香り
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く