1988年12月7日、西アジア(東ヨーロッパ)のアルメニア北部で起きたマグニチュード7.2の地震は、都市直下型のもので、震源地、首都スピタクをはじめ58の市町村を破壊した。死者は約2万5000人とされており、震央に近い地域の高層建築物はほとんど倒壊し、51万4千人が家を失ったという。 経済問題をかかえる困窮したアルメニア政府の復旧作業はままならず、地震から20年以上たった今も、粗末な仮設住宅に住んでいる人々が多いそうだ。
1988年12月7日、西アジア(東ヨーロッパ)のアルメニア北部で起きたマグニチュード7.2の地震は、都市直下型のもので、震源地、首都スピタクをはじめ58の市町村を破壊した。死者は約2万5000人とされており、震央に近い地域の高層建築物はほとんど倒壊し、51万4千人が家を失ったという。 経済問題をかかえる困窮したアルメニア政府の復旧作業はままならず、地震から20年以上たった今も、粗末な仮設住宅に住んでいる人々が多いそうだ。
日本の大地震について、米国では大手の新聞もテレビも大々的な報道を展開している。政府の動きを見ても、オバマ大統領以下、クリントン国務長官らが次々に日本への激励や支援の意向などを表明した。民間でも各界で日本への救済や支援の動きが出てきた。 しかし、こうした米国側の広範な反応の中で私が特に興味を引かれたのは、史上稀にみるほどの無惨な被害に遭った日本国民の冷静さや沈着ぶりを、驚くべきことのように伝える米国側の報道だった。 これほどの被害に遭いながらも、なお日本人はパニックには陥らず、秩序を保ち、礼儀さえ保って、お互いを助け合っている、というのだ。これは日本人から見れば当然とも言える状態である。だが米国では、まるで異様なことのように報じられ、礼賛されている。日米の文化の違い、社会の相違とでも言えるだろうか。 「略奪のような行為は驚くほど皆無なのです」 まず、CNNテレビ(CNNのサイト)の12日夜の
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