エジプトでは「アラブの春」の混乱のさなかに首都カイロの博物館から盗まれたり、破壊されたりした文化財を集めた特別展が始まり、落ち込んだ観光客を呼び戻すきっかけになればと期待されています。 特別展が始まったのは首都カイロの中心部にある「エジプト考古学博物館」で、先月30日、イブラヒム考古相らが出席して式典が行われました。 展示されているのはいずれもおととし「アラブの春」の混乱のさなかに暴徒によって博物館から盗み出されたり、破壊されたりした文化財合わせて25点です。 このうち、黄金のマスクで知られる古代エジプトのツタンカーメン王の、金ぱくが施された木像は、博物館から盗まれたあと、カイロ市内の地下鉄のホームに放置されたカバンの中から見つかりました。また、3000年以上前の子どものミイラは激しく破損したものの、半年かけて修復が行われ、再び展示できるようになりました。 博物館の担当者は「この特別展が観