経済成長が続くインドネシアでは、日本から輸入されたニシキゴイの飼育が大人気になっていて、日本国内の需要が冷え込むなか、ニシキゴイの業界ではインドネシアに活路を見いだす動きが始まっています。 インドネシアでは、日本のニシキゴイは高価な観賞魚として、かつてはごく一部の裕福な人しか飼育できませんでしたが、近年の経済成長とともにニシキゴイを育てる愛好家が増加し、日本からインドネシアへのニシキゴイの輸出額は、この10年で年間1200万円から2億円余りに急増しています。 今や愛好家はインドネシア全土で4万3000人以上いるとみられていて、中でも西ジャワ州のバンドンで海運会社を経営するハルトノ・スクワントさん(42)は、世界で最も権威が高いとされる全日本総合錦鯉品評会で、おととし、日本人を抑えて総合優勝する快挙を成し遂げました。 ハルトノさんは、熱帯のインドネシアで池の水温を20度前後に保つため、水を冷