菅新首相の誕生に当たって発せられている言論には、マスコミはもちろん、ネットでもあまり共感できないものが多い。あまりに小沢一郎に引きずられた論調ばかりが目立つ。マスコミは小沢一郎を鬼畜のごとく言うが、逆に一部ネット言論では小沢一郎に異様に入れ込んだ文章が多い。かくいう私自身が書く文章も、小沢一郎を中心にしたものの捉え方に引きずられてしまっていて、直近の自分のブログ記事は、いまいちよく書けていないように思える。 菅政権は、「民由合併」以前の、2003年までの民主党に回帰しようとしているなあというのが、組閣の動きを報じるニュースに接して私が思ったことだ。そこには、都市部中産階級の利益代表という、民主党元来の政治的スタンスがあると思うが、地方に比較的長く住み、久しぶりに首都圏に出てきた人間の目から見ると、格差が拡大し貧困が深刻化した現在、「2003年までの民主党」ではもはや十分に立ち行かないのでは