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2008年5月22日のブックマーク (2件)

  • 無用の用

    およそ有用――役に立つということは大事なことに違いない。 だが、浅はかな人間の知恵で推し量られる有用が、当の有用であるか どうか。もう一つ上の、“道”(タオ)の立場から見れば、凡俗の輩の 有用などは取るに足らぬこざかしさ、いや愚かさに過ぎず、無用とされ るものの方に却って大用――真の用があるとも言えるようではないか、 と例の皮肉哲学者荘子は、無用の用を強調するのである。 そうした意味で、「荘子」の書中には、しきりと無用の用が説かれて いるが、その最も代表的な例の一つは、「人間世篇」に見える楚の国の 隠士狂接與が、孔子に対して発した批評の中で語られる次のような言葉 である。 「およそ山の木は人の役に立てばこそ、伐り倒されて我が身に 寇もしよう。膏火は明るければこそ、火をつけられて我が身 を焦がしもしよう。肉桂は料となり、漆は塗料となればこ そ、伐られもしよう、割

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