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ブックマーク / www.nikkei-science.com (2)

  • 鍛えるほど頭はよくなる 新生ニューロンを生かすには

    「○○で脳を鍛えよう!」テレビや雑誌やウェブではおなじみのフレーズだが,この一見怪しげな宣伝文句を裏付けるようなデータが最近の神経科学の研究から得られている。ラットやマウスの実験によると,新しいことを学習することで,海馬の「新生ニューロン」がより生き残りやすくなることがわかっている。 かつては,成体の脳にはニューロンを作る神経幹細胞がないため,ニューロン新生は不可能と考えられていた。しかし10年ほど前,記憶や学習をつかさどる海馬では日常的に神経細胞が新生しているという驚くべきデータが報告された。ニューロン新生という“脳の再生能力”を活用すれば,事故や病気による脳損傷や高齢化で衰えた脳をよみがえらせることができるかもしれない。 ところが困ったことに新生ニューロンの多くは生き残ることなく,わずか数週間で消えてしまう。どうすれば新生細胞を救うことができるのか。その答えが「学習」だ。学習という負荷

    鍛えるほど頭はよくなる 新生ニューロンを生かすには
  • 小脳の知られざる役割

    小脳の主な働きは運動の制御だと考えられてきた。しかし最近の研究から,それは過去の常識となりつつある。知覚情報の統合や情動の制御など,その名に反して小脳が受け持つ役割は大きい。 小脳は脳の下部に位置し,その複雑な神経回路の構成は脊椎動物の進化の過程でほとんど変わらずに保たれてきた。ヒトの場合,小脳は中脳よりも大きく,重要な機能を数多く担っている大脳に次いで2番目に大きな脳だ。大脳皮質と同様に,小脳も幾重にも折りたたまれており,表面にできたひだの数は大脳皮質よりも多い。多くの哺乳類では,ひだのある脳組織は小脳だけだ。ヒトの小脳を平たく延ばすと,その面積は大脳皮質を延ばした面積の半分以上になる。 最近の研究によって,小脳はさまざまな場合に活性化することがわかった。運動とは直接関係のない局面でも活発に働いている。また,小脳のある部分が損傷すると運動機能とは関係のない予想外の障害が生じ,とりわけ知覚

    小脳の知られざる役割
    SriVidyut
    SriVidyut 2009/08/04
    小脳の主な働きは運動の制御だと考えられてきた。しかし最近の研究から,それは過去の常識となりつつある。知覚情報の統合や情動の制御など,その名に反して小脳が受け持つ役割は大きい。
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