今年も7月3日(水)から東京ビッグサイトで「東京国際ブックフェア」と「国際電子出版EXPO」が開催された。例年なら私は、出店ブースを見学したり、業界関係者と会ったりするために出かけるのだが、今年は違った。専門セミナーでの講師に呼ばれたからだ。 7月5日(金)、午前10時〜12時、「電子出版の未来」と題されたセミナーで、先に「マガジン航」編集人の仲俣暁生氏が「日本の電子書籍ビジネスに欠けているもの」というタイトルで講演、その後、私が「電子書籍、プラットフォームはそろった!ところで読者の本音は?」というタイトルで講演した。 (左)会場入り口の受付ブース (右)私が講演したセミナーの模様 この講演タイトルとその内容は、主催者側との相談で決めたものだが、初めから「読者サイドにたったものにしてほしい」という要望が強かった。これは、電子出版に関しては、推進者側のシステムの解説、電子出版とはこういうもの