ブックマーク / kenmogi.cocolog-nifty.com (2)

  • 茂木健一郎 クオリア日記: ギャップ・イヤー

    東京の某所のカフェで、仕事をしていた。たくさんやらなくてはならないことがあって、ちょっとあせっていた。 ふと顔を上げると、ヨーロッパから来たらしい青年が、前のテーブルに座っていた。バックパックを背負い、真剣な顔をしてを読んでいる。そのが、Roger PenroseのEmperor's New Mindだったので、思わずはっとした。 ちょっと背伸びをするふりをして、テーブルを立って、滅多にそんなことはしないのだけれども、声をかけてみた。 「こんにちは、失礼ですが。ペンローズを読んでいるんですね?」 「ああ、はい。」 「学生さんですか?」 「いや、そうではありません?」 「旅行中?」 「はい。去年、大学を卒業ました。」 「どこの大学を出たのですか?」 「ケンブリッジ大学です。」 「ああ、ぼくもケンブリッジに留学していました! 何を専攻していたんですか?」 「物理学です。」 「じゃあ、ぼくと

    SuzumiyaRyosuke
    SuzumiyaRyosuke 2011/08/01
    赤塚不二夫のマンガで、飼い犬が野良犬に、「こんな首輪がなければもっと自由に歩きたいんだ」と言うのがあった。ところが、飼い犬は、首輪がとれてしまうと、慌てて自分でもとに戻すのである。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: どうであれ

    汐留の 電通社にて ミーティング。 NHKで、『プロフェッショナル 仕事の流儀』 の打ち合わせ。 二酸化炭素などの温室効果ガスの 排出権ビジネスにかかわる吉高まりさんが ゲストでいらっしゃる回。 テレビというメディアの課題の一つは、 「情報圧縮」をいかにやるか ということである。 人間の脳には、たくわえられた 経験をろ過し、関係づけ、整理し、 やがて一つの言葉、概念に凝縮する 働きが備えられている。 ある時、芸術家の岡太郎は、 パーティーで乾杯の発声を依頼されて、 「この酒を飲んだら死んでしまうと 思って飲め、乾杯!」 と叫んだという。 この言葉には、岡太郎という 人の人生が凝縮している。 映像を素材とするテレビにおいて、 同じような凝縮ができるか どうか。 それが課題である。 夕刻、雑誌の取材で武満眞樹さんと お目にかかる。 武満眞樹さんは不思議な人で、 カタツムリを掴み、 それを

    SuzumiyaRyosuke
    SuzumiyaRyosuke 2010/08/12
    「この酒を飲んだら死んでしまうと思って飲め、乾杯!」 と叫んだという。
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