当社「武蔵野」は東京・武蔵野市に本社を置き、ダスキンの代理店などを営んでいます。社員の数はパートを含めて約650人、売上高は約45億円という会社です。その会社に私が入ったのは、1978年のこと。その後、いったん独立して自分で会社を経営したのですが、創業社長から後継者になってほしいと言われ、85年に戻ってきました。当時は、なんと暴走族、スケバンあがりは当たり前、社員の20%が何らかの不正をする。私はそんな赤字だらけのダメ会社だった武蔵野で、社長として経営改革を断行し、今では多くの企業から見学者が来てくださるほどの高収益企業に変身させました。 その改革の原動力となったのが、新人や入社数年目の若手社員です。彼らダメ社員を戦力に変えるために、私が徹底して言ってきたのは「どんどん失敗しろ」、この一言です。ただでさえダメな社員に向かって、さらに「失敗しろ」とけしかけた。それはなぜでしょうか。 あなたは