SEに求められる能力は何も技術力だけではない。最近はSE自身がアイディアを企画し、形にしていく能力が求められている。そこで今回、2つの事例を通してSEが企画力を高めるためのヒントについて探ってみたい。 AR技術を活用した新しいサービス「セカイカメラ」で一躍世界から注目を集めた頓智ドット株式会社に2009年、転職した大崎氏(29歳)。その転職理由を聞くと、大崎氏がすでに企画に対して強い思いを持っていることがうかがえる。 「入社前の、まだセカイカメラがリリースされる前に、CEOの井口と話す機会があって、その時初めてセカイカメラのプロトタイプを目にしました。これまでみたこともないような全く新しい世界を形にするセカイカメラの技術や可能性に、純粋に『面白い!』と感じたのが、転職した理由。面接のときには、『セカイカメラを使ってこんなことをやりたい』というアイディアがいくつかあって、井口に意見をぶつけて