アトラスは2月6日、「プリクラ」などを生んだ業務用ゲーム関連事業から3月末で撤退すると発表した。アミューズメント業界が低迷しており、今後黒字化する可能性は少ないと判断した。 同事業は1987年にスタートし、95年に発売した写真シール印刷機「プリント倶楽部」は「プリクラ」の通称で人気を呼んだ。近年は開発コストの上昇などから採算性が悪化している上、アミューズメント業界の苦戦と消費低迷の影響から機器の受注が大幅に減っているという。 2008年7月期の同事業売上高は53億8400万円、営業利益は5900万円だった。ただ09年7月期の同事業は営業赤字は避けられない見通しで、再建と成長可能性を検討した結果、「同事業が今後黒字転換し、収益を確保できる可能性は乏しいとの判断に至った」として撤退を決めた。今後は家庭用ゲーム機に経営資源を集中する。 他社コンテンツを活用したカードゲーム機のカードなど、一部消耗
95年7月に発売された「プリント倶楽部」の1号機(アトラス提供) 90年代後半に女子中高生の爆発的な人気を集めた写真シール印刷機「プリント倶楽部(くらぶ)」(プリクラ)の1号機を発売したアトラスは6日、プリクラを含む業務用ゲーム関連事業を3月31日で廃止する、と発表した。カメラ付き携帯電話の普及に加えて最近は節約志向も広がり、利用頻度が落ち込んでいたうえ、原材料費の高騰で開発費も上昇、収益を確保できる見込みがないと判断した。 同社は95年7月、セガとの共同開発でプリクラ1号機を世に送り出し、一時は米国やシンガポールでも販売。プリクラを登録商標として圧倒的な人気を集めたが、類似品を出す他社との競争に後れをとり、次第にシェアが低下。08年の売上高はピークの約6分の1に落ち込み、ここ数年は利益がほとんど出ていなかった。最近の機種では、赤外線通信で携帯電話に撮影した画像を送れるほか、肌と髪の色
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く