【ニューヨーク=畑中徹】カナダの携帯電話大手ブラックベリーは4日、カナダの金融サービス会社フェアファクス・ファイナンシャル・ホールディングスなどへの身売りをやめると発表した。代わりに10億ドル(約990億円)の社債を発行して複数の投資家に買ってもらい、経営再建に必要な資金を集めるという。ハインズ最高経営責任者(CEO)は退任する見通しだ。 同社は9月下旬、総額47億ドル(約4650億円)でフェアファクスが中心の企業連合に身売りすることで基本合意したが、一転、身売りをあきらめた。経営の先行きは一段と不透明になりそうだ。 端末のブラックベリーは1999年に発売。情報を安全にやりとりできるセキュリティー機能や、キーボードで電子メールを素早く打てるのが売りで、オバマ米大統領も愛用し、企業や官公庁に広がった。一時はスマホの代名詞ともいわれたが、米アップルの「iPhone」や米グーグルの基本ソフトをの