シャープは携帯電話機の国内市場で10四半期続けて出荷台数シェアの首位に立った。市場調査を手掛けるインターナショナルデーターコーポレイションジャパン(以下,IDC)の調べによれば,2008年7月~9月期の携帯電話機の国内出荷台数は前年同期比27.8%減の839万台で,シャープはこのうち23.9%を占めたという。 市場全体としては縮小が続いている。4四半期連続で前年実績を下回り,7月~9月期は台数,成長率ともに過去5年間で最低となった。販売方式の変更に伴うエンド・ユーザー向け価格の上昇や,通信事業者が在庫調整のため新規端末の調達を減らしたことなどが響いたとIDCはみている。IDCは「冬商戦向け新規モデルはやや訴求力不足」として,今後も前年割れが続く可能性が高いと予測する。 メーカー別にはシャープが首位を維持したが,市況の悪化と並行して四半期ごとに同社の出荷台数は減っている。2位は前期と同様にパ