東芝四日市工場コスモ石油四日市製油所 中部電力管内の電圧が8日早朝に瞬間的に低下した影響で、東芝四日市工場(三重県四日市市)とコスモ石油四日市製油所(同)の操業が9日になっても再開できずにいる。東芝四日市工場は半導体生産の主力拠点で、様々な電気製品の生産にも影響を与える恐れがある。中部電の9日午後1時現在の集計では、大口需要先への影響は146件に上り、四日市工業地帯が機能不全に陥ったことが明らかになってきた。 電圧の瞬間低下は8日午前5時20分ごろに発生した。三重県北部から愛知県西部、岐阜県西部の一帯で約0.07秒間、電圧が最大で半分程度に下がった。中部電によると、四日市火力発電所の変電設備の不具合が原因という。 東芝四日市工場で生産する半導体は「フラッシュメモリー」と呼ばれ、携帯電話やデジタルカメラなどに欠かせない部品。東芝によると、クリーンルームの空調設備が止まり、一部の生産