GMの米連邦破産法11条の適用申請が1日に行われることになったが、短期的な市場の混乱は1日の東京市場をみても回避されたようだ。「時間をかけてマーケットにGMの破たんを織り込ませてきた米金融当局の作戦勝ち」(邦銀関係者)ということか。 ただ、中長期的には「失業者の増加や消費マインドの低下を引き起こすことで、オバマ政権が打ち出す財政刺激策の効果を減殺するだろう」(外資系証券)とみられている。 さらに金融機関の不良債権問題ものしかかる。ストレステストの結果が仮に真実に近かったとしても「米金融システムが完全に機能回復するには、しばらく時間がかかる」(別の邦銀関係者)とみられている。 そこで重みを増すのが、23日のコーン米連邦準備理事会(FRB)副議長の発言だ。「FF金利の誘導目標を引き上げるには、まだ時間がかかる」と述べ、現在の超低金利政策がしばらく継続する方向性をにじませた。 29日の投稿でも示