チュニジアとエジプトの革命は傍観していたサルコジが、一転してリビアとコートジボワールへの軍事行動に率先して乗り出したのはなぜか この数カ月の間にアラブ諸国で変革の波が広がるなか、欧州でもある変化が起きている。フランスが軍事的に強硬な姿勢を強めているのだ。 フランスと言えば、03年に米政界のタカ派に嘲笑されながらもイラク戦争に反対した国。なのに今では多国籍軍や国連平和維持活動(PKO)部隊と共に、リビアとコートジボワールに対する軍事行動を率先して進めている。 コートジボワールでは先週、11月の大統領選で敗北した後も大統領職に居座っていたローラン・バグボが、フランス軍によるヘリ攻撃の最中に拘束された。4月12日にはアラン・ジュペ仏外相が、リビアの反政府軍を守るためにNATO(北大西洋条約機構)はさらなる空爆を行うべきだと訴えた。 今年初めに比べると大変な変わりようだ。チュニジアとエジプトで革命