1 知的財産推進計画2010骨子(案) 平成22年3月30日 1.目的 ○ 日本の技術力は多くの分野で依然として世界最高水準だが、そのことが日 本の産業の国際競争力に必ずしも結びついていない。これは国際競争力が、 優れた技術を前提としながらも、それだけではなく、画期的なビジネスモ デルや、戦略的な国際標準化を含む、総合的な知的財産マネジメントに依 存するようになったためである。すなわち「知を使う知」の競争が熾烈に なってきたのである。 ○ 戦略的な国際標準の獲得と活用を巡っては、米国・EU のみならず、中国や インドといった急速に成長する新興国を巻き込んだ戦略的な展開が、我が 国の政府および企業にとって不可欠となっている。 ○ 今後世界的な成長が期待され、日本が優れた技術を有する特定戦略分野 (例:「環境・エネルギー(グリーン・イノベーション)」、「医療・介護 (ライフ・イノベーション)」