「プロジェクト入札における見積リスクと最適応札価格について」というタイトルの講演発表を、日本経営工学会の春季大会で行った。学会だったので聴きに来られる方が限られていたため、ここにそのエッセンスを(数式はのぞいて)採録することにする。 ご存じのとおり、わたしが勤務するエンジニアリング業界では、ほとんどのプロジェクトが競争入札で決まる。エンジ業界に限らず、建設業界やSI(システムインテグレーション)業界などのプロジェクトも、競争入札を実施することが多い。発注者側は基本仕様書とITB(Invitation to Bid)あるいはRFP(Request for Proposal)を用意し、応札者に配付する。応札側は、仕様書にもとづいて見積作業を行い、応札価格を決める。 入札だから、技術要件で失格にならない限り、原則として最低価格の提示者が受注できる。しかし、見積精度には限界があり、かつ実行時にコス
![競争入札における見積精度とコスト超過のこまった関係 | タイム・コンサルタントの日誌から](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2396a802a94aa9b8443ba61bfb80a3458722b15e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpds.exblog.jp%2Fpds%2F1%2F201305%2F19%2F47%2Fe0058447_18585010.gif)