唐鎌大輔 [みずほ銀行チーフマーケット・エコノミスト] Oct. 19, 2021, 07:00 AM ビジネス 65,529 国際通貨基金(IMF)が「世界経済見通し」の秋季改定を発表した。日本には世界各国とは別格の厳しい評価記述が見受けられた。 REUTERS/Kim Kyung-Hoon 国際通貨基金(IMF)が10月12日に秋季の「世界経済見通し」を発表した。世界各国の成長率予想が引き下げられた。 サブタイトルは「パンデミック中の回復~公衆衛生の懸念、供給混乱、物価圧力」で、足もとのリスクを示す3つの論点が並んだ。 これらの論点は相互に絡み合っていて、「デルタ変異株の感染拡大により、世界の供給網が寸断され、需要超過の状況が極まって物価が上昇している」というのが実情だ。 世界経済のどの地域もこうしたリスクから逃れることはできていない。 破竹の勢いで回復と成長を続けてきたアメリカもイギ