当グループでは、微生物により駆動される微小回転モーターを世界で初めて開発し、その詳細を発表しました(1)。駆動力源として用いたのは、Mycoplasma mobileという長さ1µmほどのなす型をしたバクテリア(滑走細菌)です。ガラスやプラスチック表面上を滑走運動するバクテリアにはいろいろなものが知られておりますが、Mycoplasma mobileは、培地からブドウ糖を細胞内に取り込んでアデノシン三リン酸(ATP)を合成し、そのATPの加水分解をエネルギー源として滑走運動します。Mycoplasma mobileの滑走運動は高速 (2-5µm/s)で連続的という特徴があることから、これを動力源とした微小運動素子の研究開発を進めてきました。 まず、リソグラフィー(半導体微細加工技術)により作成したさまざまな微小パターン上でのMycoplasma mobileの挙動を観察したところ、平
新聞や雑誌などを見てみると、さまざまな数字が書いてあります。 日付、ページ数、金額、サッカーの得点、などなど。 さて、そんなさまざまな数字の中で、「1」からはじまるもの(つまり、1や12や146や1587など)は、どのくらいあるのでしょうか? 単純に考えると、最高位に来る数字は1から9までの9通りありますから、「1」からはじまる確率は 1/9 でおよそ11%くらいかという予想が立ちます。 しかしながら、「1」から始まる数字は、実は全体の30%を占めているのです。 これはベンフォードの法則と呼ばれています。 もっと正確に言うと、一般にn(1≦n≦9)からはじまる数字の存在確率は になります。 これは数字に条件などを加えない限りは、常に成り立ちます。 n=1を代入すると、約30%という値が出てきて、更にn=2を代入すると、約18%になります。 ということは、世の中の数字の約半分は、1か2で始ま
物理学の未来 スポンサード リンク ・物理学の未来 ノーベル物理学賞受賞者ロバート・B・ラフリンが語る物理学の未来。 16章のエッセイを通じて、科学における還元主義の終焉と、創発主義の時代の到来を予言している。 「私は時代という考え方が好きではないが、しかし現在、科学が還元主義の時代から創発の時代へと変わりつつあり、物事の究極の原因探しが部分の振る舞いから集団的な振る舞いへと移行しつつあるという、好ましい状態になるかもしれないとは考えている。」 創発の代表例として物質の相転移が挙げられている。相転移がいつ起きるかを、その物質を構成する原子ひとつを見て、演繹的に言い当てることは不可能だ。相転移は集団的な現象であって、原子ひとつでは起きないからだ。多は異なり。たくさんの原子が集まって、何らかの条件で系が組織化されているとき、相転移は起きる。マクロなレベルでは条件は安定しているから、水が沸騰する
【2006年8月23日 アストロアーツ】 やはり、すべての発端は「第9惑星」冥王星、そして冥王星を含むエッジワース・カイパーベルト天体にあると言えるでしょう。冥王星を惑星とすることの是非はさておき、確かなのは、今回の提案はこの十数年の間に急速に進歩した、私たちの太陽系に関する認識を反映しているということです。 冥王星と「第10惑星」だけではない! 2005年に発表された、冥王星よりも大きな天体「2003 UB313」。その存在は、惑星に関する議論の「きっかけ」の1つとなったことは確かです。しかし、議論の本質的な「理由」だと考えるべきではありません。冥王星の周囲には「エッジワース・カイパーベルト」と呼ばれる領域があり、そこには氷でできた無数の天体が潜んでいることが、ごく最近になってわかってきました。冥王星も2003 UB313も、氷山の一角に過ぎません。 まずは、急激に展開する「エッジワース
米航空宇宙局(NASA)は8月22日、新たに計画されている有人宇宙船の名称をオリオン(Orion)と命名した。 オリオンは新世代の探査船で、クルーを載せた月旅行、後には火星探査での使用が予定されている。NASAが有人宇宙探査に用いる主要宇宙船として、スペースシャトルの後を継ぐことになっており、NASAのConstellation Programで開発されている。 宇宙飛行士が搭乗した最初のミッションとして、ISS(国際宇宙ステーション)への飛行が2014年までに予定されており、2020年までにオリオンを使った月への探査計画が予定されている。 オリオンという名前は、最も明るく、人気があり、見つけやすい星座からつけられた。「オリオン座は新世界を探索するための目印として、数世紀にわたって使われてきた」とプロジェクトマネジャーのスキップ・ハットフィールド氏は説明している。 NASAのConstel
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