タイ北部チェンライ郊外のタムルアン洞窟に少年ら13人が閉じ込められた問題で、救出活動で洞窟内から排出される大量の水が近くの田畑に流れ込み、多くの農家が農作物に被害を受けている。現地では田植えが終わったばかり。浸水で農作業はストップしているが、人々は「仕事より救出の方が大事」と口をそろえる。 ギントンサイ・タッロンさん(49)は、洞窟から約2キロ離れた場所に1万6千平方メートルの田んぼを持つコメ農家。少年らが洞窟に閉じ込められる約1週間前の6月中旬に田植えを終えたが、同25日ごろ、いきなり田んぼが水に沈んだ。後日、地元チェンライ県の職員が「少年らの救出のために洞窟から外へ水を吸い出している」と説明しに来たという。 自宅で洗濯サービスの仕事もするギントンサイさんは、農作業はそっちのけで無償で洗濯機をフル稼働させ、救助隊の服を洗っている。今後、田植えをやり直す必要があるが、「少年たちの命を救える
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