自民党総裁選を終えて話し合う安倍晋三前首相(右)と麻生太郎財務相=東京都港区で2021年9月29日午後3時27分、梅村直承撮影 今度の自民党総裁選は、誰がリーダーにふさわしいのかという「キング争い」ではない。誰がリーダー選びに影響力を持つかの「キングメーカー=闇将軍」争いだ――と私はずっと言ってきた。 その意味で一番の勝者は岸田文雄新首相ではなく、安倍晋三元首相だったことは、もう説明するまでもないだろう。政治信条を同じくする高市早苗氏を推して河野太郎氏から国会議員票を奪い、当初から狙っていた通り、岸田政権の発足を主導したのだから。 加えて安倍氏らが優先していたのは「誰なら嫌か」だった点も指摘しておきたい。
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主な著書に『情報の経済理論』『1940年体制―さらば戦時経済』『財政危機の構造』『バブルの経済学』『「超」整理法』『金融緩和で日本は破綻する』『虚構のアベノミクス』『期待バブル崩壊』『仮想通貨革命』『ブロックチェーン革命』など。近著に『中国が世界を攪乱する』『経験なき経済危機』『書くことについて』『リープフロッグ 逆転勝ちの経済学』『「超」英語独学法』などがある。野口悠紀雄ホームページ ------------最新経済データがすぐわかる!-------
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