総務省が20日発表した4月の全国消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は、前年同月比2.1%上昇の101.4だった。伸び率の大きさは消費税増税の影響で2.2%上昇した15年3月以来約7年ぶり。増税の影響を除くと、08年9月(2.3%)以来約13年半ぶりの水準だ。原料を輸入に頼る食品やエネルギーといった生活必需品の値上がりが顕著で、円安がさらに価格を押し上げた。 新型コロナウイルスやウクライナ情勢を背景に、原油や小麦粉などが高騰。米国の人手不足や貨物航空がロシア上空を避ける影響で物流費も高止まりし、ハンバーガーや中華麺など身近な食品が幅広く値上がりした。 生活に欠かせない品目に特化した「基礎的支出」は同4.8%上昇と、統計が比較できる11年以来で増税の影響を除き最大の伸び幅だった。高額品やレジャーなどの「選択的支出」と呼ばれるぜいたく品は同0.1%上昇にとどまり、低所得層を