ついに全てのパン屋が営業を停止した。非常用の米はあと数日しか持たない。パレスチナ自治区ガザ地区北部のガザ市で、妻や8人の子供と暮らすアシュラフ・ソラーニさん(48)は、イスラエル軍による激しい空爆が続く中、ついにある決意をする。【構成・エルサレム三木幸治】 美しい連帯 11月6日 パンや水を買うため、毎日数時間列に並んでいるが、最近目に付くのは、列の近くにある道路に腰かける高齢者の姿だ。彼らは長時間立っていられないので、代わりに近所の子どもたちが列に並んでいる。そして長時間待って手にしたパンを、笑顔で高齢者に渡してあげているのだ。 別の店では充電の列に並んでいる子どもがいた。電気がなく、暗闇で過ごす夜のために懐中電灯を充電し、空爆のニュースを見るために携帯電話の充電をして、高齢者に渡している。そんな美しい「連帯」の風景があちこちで見られるようになった。戦争の数少ないポジティブな側面だ。 今
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